【辰野線特集!】幻の駅!東塩尻駅について!
こんにちは!
どまんなか鉄道、鉄道沿線まちづくり担当
地域おこし協力隊の角谷(すみや)です。
辰野線(辰野駅~塩尻駅)の魅力を知り、実際に乗ったときにより興味が持てるように今回ご紹介します!
そもそも辰野線とは・・・?
辰野駅から信濃川島駅、小野駅、塩尻駅とを結ぶ路線で、これに川岸駅、岡谷駅を加えると辰野支線なんて呼ばれたりもします。
しかし、あくまでも(JRも使っていたりするけど)愛称です。
本来の名称は中央本線!
1983年7月までは特急あずさも通っていた、’’本線’’なのです。
そんな中央本線、辰野線にあずさが走っていた時代。
小野駅から塩尻駅に向かう途中にもう一つの駅がありました。
それが「東塩尻駅」なのです。
現在でもその姿を見ることが出来ます。
こちら↓
※塩尻駅の職員さん同行のもと、許可を得て撮影しています
この駅、1両分しかホームがないのです!
当時は1両分しかホームが無い中、全てのドアを開けていたそうです。
今では考えられませんね。
小野駅、信濃川島駅は今でも10両は止まれる長いホームの中、何故こんな小さい駅なのか・・・。
この東塩尻駅は正式な駅ではなく、臨時駅扱いでした。
『大時刻表 1983年4月』弘済出版社(1983年4月1日発行)を見てみると・・・。
確かに(臨)の文字があります。
臨時駅といっても毎日列車は止っていました。
今も昔も辰野線は線路が1本の単線。
線路上に駅があるのならば、何故全ての普通列車を止めないのか。
前述の通り、1両分しか止まれないという理由もありますが、さらにこの東塩尻駅は特殊な駅だったのです。
だから、全ての列車が止まりたくても止まれなかった・・・。
この駅はスイッチバックの駅でした。
簡単な図で説明します
(以下3つの絵は押すと動きます)
↓これが現在の辰野線、東塩尻駅付近
なんにもないただの1本線です。
↓そしてこれが昔の東塩尻駅の線路
↓あずさ号の待避(行き違い)なんてのもしていました
このように列車をバックしたりと手間が多かったために、あくまでも臨時駅扱いでした。
切符の扱いについてはこの駅を越えた先の扱いで、辰野駅から東塩尻駅に行く場合は「塩尻駅」までの切符、塩尻駅から東塩尻駅までの切符は「小野駅」までの扱いでした。
なお、塩嶺トンネル開業後に「みどり湖駅」が開業し、そちらに移設という形で、1983年7月よりは使用されなくなりました。
現在、この駅の跡を列車からご覧になる場合
辰野駅からの場合は、小野駅を出て最初のトンネルを抜けたすぐ進行方向左手
塩尻駅からの場合は、塩尻駅を出て2つのトンネルを抜けて進行方向右手にございます。
全盛期の面影を是非ご覧下さい!
以上、すみやたつのりでした!